2012年7月22日日曜日

合気技法の継承に見る 『知識の体系化』

合気道秘伝の源流
▲合気道の技法を体系的に詳説した書籍。
僕もちょっとだけ登場してるのはナイショ・・
昨日の放送で、僕は “単に知識を集めただけでは、なかなか実用できない。だから、学んだ事がらを自分の中で体系化しておき、いつでも使える状態で血肉化しておくことが大切です” とお話ししました。
そして、具体的に・・



  1. 物事を意識して行うよう心がける
  2. 本は1冊まるごと読む必要はない
  3. 楽しむ読書から読み解く読書
  4. 学んだことを積極的にアウトプット


という “4段階のアプローチ法” をお伝えしました。
こういったことを心がけて継続すれば、実際に使える “体系化された知識” を必ず自分のものにすることができるわけです。

ネットでカチャカチャすれば、いろんな情報を苦もなく手に入れることができる現代では、多少の知識や小手先のノウハウを得たところで、さほど役に立つものでもなく、またそれと同時に、だからこそ、日本人が古くから伝えてきた 『知識から知恵への転換がされて、そこから初めて本物の学習が始まる』 といった教えが活きてくるように思えてならない。

・・とまぁ、そんなわけで、伝統武術を研究している者の立場から、多少 “日本古来の学習システム” についても触れてみたいと思うわけだが、僕が教えを受けたのは “大東流合気柔術”(だいとうりゅう あいきじゅうじゅつ) というマイナーな流派。たぶん、 いまや世界的にメジャーな “合気道” のルーツといった方がイメージしやすいかも。




大東流の修行者は “合気” と呼ばれる、めちゃめちゃ難易度の高い技術(境地?)を目指して修練を積む。・・が、そこに至るまでには、当然長い道のり(階梯・ステップ)があるわけで、それゆえに先人たちはさまざまな工夫伝を残し、流派の技法を継承しようと努力してきたのである。
なので、こういった 『修練方法』 や 『工夫』 といったものが、各流派の秘伝といえば秘伝といえる部分になってしまって、なんとも大っぴらには書きづらかったりもするのね。ホントは。・・師伝のままを書けば、入門時に “基本技7本” を徹底し、これと合わせて “流し稽古” 的に自由技を休む間もなく掛け合うこととなる。基本技7本のうち、座り技が3本。立ち技は4本。


ここで、誰もが感じる違和感、格闘技などとの一番の違いが、たぶん “どうして(動画のように)手首をもった状態から練習するのか?” ということと、座った状態で攻撃を受けた直後が想定されているのはなぜか?”という2点だろう。・・う~む、、最初から説明が難しいわ。しかし、実はここがポイントなので要注目!


まず、実際の修行者といえども、師範のような合気をカンタンには使えない。というかワケが分からない。だけど、直接触れているから、本当に投げ飛ばされている事実だけは疑えない。
しかも、だ。お互い正座をしているわけだから、“勢い” や “タイミング” で投げられているわけじゃないことも自明の理。・・当然、修行者は悩む。「なんでかな~?」「どうしてだろう?」「フワ~ッときて、その直後にクッと来るんだよな~。あれはいったい・・?」とかなんとか。
そして数ヶ月が過ぎた頃に気づく。「ひょっとすると、師範は僕らと根本的に違う体の使い方をしているんじゃないか?」と。


ここから、修行が本格的にスタートする。




そして、歩き方・体重移動・体の姿勢・立ち方・相手との距離といったこれまで生活の中で意識することのなかった “日常動作” に意識が向かい、練習時間以外のすべての時間も修行であることに気づきはじめる。


すると、本に書いてあること。師範の動き。先輩たちの言葉の中に、自分自信が体感したものと同じような経験や、実感として理解できる部分だけを汲み取ろうとさらに集中しはじめる。そして、対人練習ができるチャンスがあるごとに「ひょっとして、こうやるのかな?」と、さまざまなアイデア(仮説)を、実際に体を使って検証(アウトプット)することで、「やっぱりそうだ!」とか「いいや違う!」と感じながら、仮説→実践→検証→仮説の試行錯誤を繰り返すことになる。
この頃から師範の指導が個別具体的になり、やがて自分の中に眠っている可能性に目覚めるのだが・・


はい!今回は “ここまで” です。


いまお話した “そして、歩き方・体重移動・・” という部分から、“・・可能性を見つけはじめる” という部分までをイメージしたあと、このページの最初に “箇条書き” していた4項目を読み返してみてください。きっと効果的な学習のヒントが見つかることと信じます!

以上。 ・・お互いに礼! 「ありがとうございました!!」

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