2012年9月23日日曜日

スワイプファイル暴露 【ユーキャンの場合】

コピーライターは、誰もが自分だけのスワイプファイルを持っている
▲実際に使われたコピーこそ 「真実」
「どんな教材で学んだか?」「誰からコピーの指導を受けたのか?」 といった部分に固執する人が多いんだけど・・

正直、「それって そんなに大事なことなの?」 と、思うわけ。

たくさんの広告に関わった広告マンたちが、長い時間をかけて試行錯誤を繰り返した結果、すぐれた “ライティング教材” や “コピーの教科書” 的なものとして僕らの手もとにそれがある。

だけど、彼ら “教科書的なコピーの名著” を残した人々が、もしも、今の時代の最前線で仕事をしたら、おそらく十中八九の確率で 今の時代に合った “新しい法則” を次々と発表するんじゃないかと僕は思うんだ。

すぐれた教科書的マニュアルは、時代の壁を超えて生き生きとした人間の姿を教えてくれる。・・そこから得られるのは 『 人間はほとんど進歩していない 』 という鉄則のようなものであり、原理原則のようなものなんだと思う。
だからこそ、すべての古典には価値があり、学ぶべき言葉がそこに刻まれているわけだろう。


教科書の次に・・、いや、教科書以上に価値あるコピーの資料が “自分自身の経験”  なんだ

僕自身、コピーのイロハも分からない頃に、自社や顧客の売り上げをアップさせるためにどんな広告を書けば良いのか?必死になって書いていた。そして、がんばったにも関わらず “さっぱり反応の無かった広告” もあれば、時間に追われてチャチャ~ッと仕上げたチラシが、予想以上の売り上げを叩きだしたこともあった。

そういった “経験” の中から多くを学び、効果的なコピーの書き方にも気がついていく。

そして、ここが重要なんだけど、経験を繰り返しながらコピーの書籍に触れ、その中に書かれている鉄則や法則の真実味に深くうなづくこと。 その繰り返し。・・こういった地道な行為を経て、はじめて教科書が教科書とされる意味が理解できるわけだ。

 なぜ、時代を超えて読み継がれる書籍があるのか? 本当の意味がわかるのだ。


さらに、コピーライターなら、誰もが自分だけの 『スワイプファイル』 (SwipeFile) を持っているはずで、当然、『スワイプファイル』 の形式はさまざま。・・それこそ、「これがスワイプファイルだ!」的なマニュアルは存在しない。
もしも、興味のない人が見れば、『スワイプファイル』 は、ただの紙クズがまとめられた “ヘンテコなコレクション” にしか思えないような、そんなものである。

ところが、この “ヘンテコなコレクション” は コピーライターにとって最善の教科書であり、最高のパクリネタにもなってしまうんだから さあ大変。・・今すぐに、あなたも “あなただけの” スワイプファイルを作りはじめることをオススメする。

「新聞折り込みを、片っ端に集めたらいいのかな?」 なんてヤボなことは聞かないでほしい。

あなたが 「スゲw!!これ欲しいなぁ~・・」 と思った広告。「あれ?このチラシ、考えてみたら3年以上デザインが変わってないよな?」 みたいな広告。こういったものを集めればいいだけの話。
他でもない “あなた自身が” 強く興味をもった広告であれば、間違いなく 世界でひとり、少なくともあなただけには強烈なインパクトがあった広告なんだから。これ以上、参考になるものはどこにも無いハズ。

ちなみに、僕の場合 『スワイプファイル』 のスペースを独り占めしているのは “ユーキャン” からのDM(ダイレクト・メール)。・・これはスゴイよ。


一度でも “ユーキャン” の商品を買った人であれば、自宅に届くDMの数と種類に圧倒された経験があるだろう。そのDMの内容構成はほとんど同じで、手紙・パンフレット・申込用紙・特典案内の4つ。DMを受けとった後、1週間が過ぎたころに送ってくる 「お忘れではありませんか?」 と書かれたハガキが1通。その他モロモロ・・

お気づきの方も多いと思うが、この “ユーキャン” のDMは、あの ダン・ケネディー の 『マグネティックマーケティング』 を教科書にしているのではないか? と思われるフシがある。
ダンの教科書 (つまり、ダン・ケネディーのノウハウ) をベースに、日本市場に最適なカタチで通信販売、通信教育のスタイルを研究してきたのが、いまの “ユーキャン” ではないのか?・・な~んて、見てきたように書いておくけど。実際、すごい参考になる資料だよ。

まぁ、こういった見方で 『スワイプファイル』 をまとめていけば、高額な教材を必死に学ぶ以上に、実際にテストされ、いま現在も売り上げを達成し続けている “活きた教材” が出来あがるという寸法だ。


・・箱に貯めたユーキャン資料は、そろそろ重さ10kgにもなろうとしているけど 捨てる気なんてさらさらない。見るたびに発見のある、僕にとって 『最高のスワイプファイル』 なんだからね。

1 件のコメント:

  1. 荒井です。

    あしTAKUさんの記事を読んで、勉強になりました。
    吸い込まれるような記事ですね。

    普段から、コピーライティングと真剣に向き合っていないと、こういう記事は書けないですよね。

    自分もこういう記事を書けるように頑張っていきたいと思います。

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