2012年9月14日金曜日

ジュリアナの風に乗って・・ で、ナニ?

ケインズの視点は、いまの日本にもっとも大切なものを示唆しているようだ・・
▲ケインズ( 1883~1946 )
一昨日、“日本維新”のその先・・を投稿してから、やや批判めいたメッセージや、けっちょんけちょんに皮肉ったメールを頂きました。

最高のレスポンスをありがとう★


たとえば、かの経済学の泰斗ケインズが「経済学は本質的に道徳科学であって…(中略)…内省と価値判断を用いるのです」と、ハロッドへの手紙に記したように、道徳なき経済(と経済学)には、臭気ぷんぷんで近寄りがたいものがあるわけなのね。僕の場合。

どこが政権を取ろうと、政治権力を与える国民の側に“知恵”が欠けていれば、どうという変化も期待できるはずが無い、と考えている・・

なんて、クダクダ書こうかと思っていたところ、友人の Facebook投稿で、板倉雄一郎さんのコメントを拝見する機会を得た。穏やかだけど熱い・・すっごく的確で、まっとうなご意見に感服。おかげで胸すっきり。

・・というわけで、以下、ご本人に断りもなく引用させていただく。

 【役人の頭の中】 
皆さん「風が吹けば桶谷が儲ける」という因果のことわざ(?)ご存知ですよね。その因果は・・・ 
大風で土ぼこりが立つ
土ぼこりが目に入って、盲人が増える
盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
ネコが減ればネズミが増える
ネズミは桶を囓る
桶の需要が増え桶屋が儲かる 
だそうです。バカバカしい因果ですよね。
でもね、お役人様の頭の中は、これが成り立つようです。 
極一例に過ぎませんが、岐阜のコンタクトレンズ・メーカーの工場増設のために、東日本大震災復興予算の中から23億円を「くれてあげた」らしいのですが、その理由は、国内産のコンタクトレンズがシェアを伸ばせば「いずれ」被災地に販売店を作って、被災地の人を雇用出来るという事らしいです。
漫才かと思いました。
でもね、一般会計と特別会計あわせて200兆円以上の「お役人に裁量がまかされている予算」は、普段からこんな漫才が行われているというわけです。 
政治とはなんだかんだ言って「誰からお金を吸い上げ、誰に配分するかを決めるもの」です。
納税者、有権者がしっかりウォッチし続けなければ、民主主義は成立しません。
僕の提案は、この15年間変わらず「国民皆確定申告制」の導入により、納税者が、自分がどれほど納税していて、それがどのように使われているのかに関心を向かせる事です。
ちなみに、源泉徴収とは、ナチスドイツが戦費を自動的に収集するために考案した方法で、それを当時の日本が真似しました。
未だに続いているバカバカしい制度です。

(以上、Facebook 板倉さんの投稿 より)

今回、素晴らしい投稿に感激し、ぜひ一人でも多くの方に読んでいただきたいと思い、板倉さんのコンテンツをご紹介させて頂きますが、他意はありません。ステマじゃありません。アフィリエイトでもありません。・・念のため。

関心のある方は 『 板倉雄一郎事務所 』 をぜひ訪問していただきたい。まさに慧眼(けいがん)の士でいらっしゃる。・・と、ひそかに感激。


民主主義の “ドツボ” に、ずっぽりハマっている “無防備国家日本(と日本人)” にとって、急務と言われる経済復興。景気回復。 『豊かな暮らし』。・・これによって目指す“幸福感”っていうのは、所詮、あのバブル期に踊りまくっていた、ジュリアナなんとかのおネエちゃんたちに見た “乱痴気さわぎ” 以上ではあるまいと思えてならないわけ。

「悲しいけど、これ現実なのよね」 なんて、スレッガーふうに つぶやきたくもなるこの現状・・




子どもたちが理想を喪失し、ロリコンのお偉いさんが ふんぞり返るこの時代に 『道徳経済』 を語るほどのバカではないつもりだけど、志ある方々の奮起を期待し、僕自身、微力ながら“夢をあきらめない有志達”への応援をあらためて心に誓う今日この頃です。


なお、ケインズとハロッドの交流に関心のある方は、『ケインズ/ハロッド書簡集』 が簡潔にまとめられていて参考になります。ご参照あれ。


→“外交官は顕官栄職にあらず ~サムライ外交官の話~” に移動

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