▲最近読んだ本の中でも 特にお気に入り |
「あれはコンテンツ関連の本です」 と答えたところ、どうも、コンテンツとは何か? うまく飲み込めていないらしく・・朝っぱらから、ちょっと “トンチンカン” なスカイプをすることに。
なるほど、コンテンツの意味が分からないから、「今後どういう取り組みをすればいいのか “ピン” とこない」 ということらしい。
僕の記事を読んでも、『 SEO-2010 』 では “コンテンツが大切です” と言っておきながら、『 インバウンドマーケティングの時代? 』 のページでは、“新しい言葉に振りまわされるな” なんて言うものだから、ちょっと混乱気味・・。「とりあえずググってみてください」 とも言いにくくなったので、彼女に一読をおススメした “2冊の本“ をシェアさせてもらいます。
ひとつだけ、確認しておきたいのは、僕は、インバウンドマーケティングを “否定してない” ということ。だって、インバウンドマーケティングの本質は 『コンテンツ』 に違いないんですから・・。 これ、当然といえば当然のお話です。僕は “新しいっぽい” というだけの理由で、ワケも分からず アレコレ飛びつかない方がいいと、当り前のことを言ってるだけですので、くれぐれもお間違いなく。
▲僕が 「コンテンツ3部作」 と名づけた3冊の本 |
◆コンテンツ3部作
僕が、勝手に “3部作” と呼んでいる本があります。ここ半年繰り返し読んでいる書籍たち、『プロが教えるHow to コンテンツでお金を生み出す方法』、『コンテンツ・マーケティング入門』。そして、これら2冊を補完する 『コンテンツ集客法』 の3冊です。それこそ 「コンテンツとは?」っていう初心者さんから、コンテンツ産業の今後を予測する “マーケティングのプロ” まで、およそコンテンツビジネスに関わる “すべてのビジネスマン” にお勧めしたい3冊なので、それぞれの特徴を サクッとまとめます。
◆A級コピーライターが書いた、渾身のコンテンツ入門書
▲ 10円玉より少し厚い程度の“ハードカバー本” |
著者は、“じわじわくる 『コピー技法』 その6” でちょこっとだけ紹介した、名著『セールスライティング・ハンドブック』の著者 ロバート・W・ブライその人。
現役のスーパーコピーライターであり、80冊以上の本を出版してきた “プロ中のプロ” が、ドシロウトでもコンテンツを作って利益を得るためのイロハから、複数の収入源を得るにはどうすればいいのか?といった部分まで突っ込んで解説した白眉(はくび)の書。
国内で出版されている大半のコンテンツ関連ハウツー本が “薄っぺらな小冊子” に思えてくるほど、これでもか!っていうくらいサービス精神に満ちた1冊でお腹いっぱい間違いなし。
著者 ロバートの言葉・・
「ネット上には、目もくらむような量の情報があふれ返っている。手軽に引き出せるそれらの情報は、“コンテンツ” と呼ばれる。だが、その大半は、未処理の生データや単なる事実、情報にすぎない。
▲週刊誌を読むように分かりやすく、専門書以上にハイレベル・・ |
読者がやりたいと望むことをどう進めたらいいのか、目標をいかにして達成するのか、どうしたら理想の自分へと生まれ変わるのか。そのプロセスを一歩一歩丁寧に説明し読者を導くことが、私達の仕事だ。
具体的に言えば、借金の返済方法や、結婚相手の見つけ方、キャリアアップの方法などである。あるいは、ダイエットで健康管理、破産しない方法、不妊治療、犬のしつけ、お金儲けのコツ、大きな目標や夢や野望を達成する方法である。」(以上、同書2ページから引用)
この本自体 “ハウツー本” としての完成度がきわめて高く、文章の組み立ても素晴らしい。僕自信、本書の一部を思わず書き写してしまったほど、得られるものがハンパない良本。・・まさに、コンテンツビジネスに興味をもつすべての人が最初に読むべき1冊はこの本です。
『プロが教えるHow to コンテンツでお金を生み出す方法』 (ロバート・W・ブライ著/ダイレクト出版刊)
◆大手銀行さえ救った “コンテンツ配信モデル”
2冊めの本、『コンテンツ・マーケティング入門』 を書いたのは、サラリーマン編集者から起業家に転身した女性、ウェンディ・モンテス・デ・オカ氏。・・恥ずかしながら、僕は この本を読むまで彼女のことを全然知りませんでした。海外のオンラインマーケッター達が常に参照する Best of Web でも、“トップ・インターネットマーケティング・ブログ” に選ばれた彼女のサイト MuscleMarketing Blogspot.com の存在も知らなかったし、そのブログの運営者こそウェンディだったなんて。・・やっぱり、世界は広いと実感。
▲SONARコンテンツの配信プロセス |
乱暴に言ってしまうと 「ソーシャルやる前に、これやっとかなきゃいけないでしょ?・・それからこっちも忘れずに」 といった指南が延々と続くだけの1冊なので。
だけど、これがもし、ウェブマーケティング担当者であれば話は一転。これほど “目からウロコ” のアドバイスが満載の書籍は他にありません。
ウェンディが提唱するのは、『SONAR(ソナー)』 と名付けられた極めて明快なもの。とにかく分かりやすい!
ソーシャルメディアとその他のコンテンツを、どのように融合させ、そこにどういったSEOを施せばよいのか?徹底的な解説がされています。また、この本の特徴として “理論モデルの解説” と合わせ、具体的な成功事例が豊富に収録されていることも特筆しておくべきかと。
これから “コンテンツ” を本格的に活用する企業であれば、まだ国内での取り組みをほとんど聞かない 『SONAR』 は、ソーシャル担当者が、一読すべき戦略モデルだと信じ、ここに推薦する次第であります。
『コンテンツ・マーケティング入門』 (ウェンディ・モンテス・デ・オカ著/ダイレクト出版刊)
“3部作” のうち、残りの1冊 『コンテンツ集客法』 については、まだ一般販売されていませんので、また後日あらためて。
→“インバウンドマーケティングの時代?” を読む
→“ソーシャル化とともに進む 『TICASモデル』 の消費指向” に移動
0 件のコメント:
コメントを投稿
▼あなた自身の 「問題」 や 「テーマ」 についても、読者とシェアを。